今回は、ロゴデザイン作成時の注意点について説明します。
まず、大前提として「ロゴは、世界でたった一つのデザインであり、ブランドのアイデンティティを形にしたものである」必要があります。
例えば、雪の結晶をモチーフにしたデザインの場合、検索で「雪 結晶 ロゴ」と調べ、類似するデザインがないかを確認します。
この確認を怠ると、ロゴ完成後に似たロゴが発見され、最悪の場合はロゴを作り直したり、法的な問題に発展する可能性があります。
また、YouTubeなどでは「Canvaで簡単にロゴデザインができる!」といった方法が紹介されることもありますが、フリー素材をベースにしたデザインは他と被る可能性が高く、将来的なトラブルの原因となり得ます。
もし自分自身で使用するロゴをその方法で作成するのであれば、何か問題が起きても自己責任で済むかもしれませんが、お客様から依頼を受けて作成する場合、この方法は避けるべきです。お客様にお金をいただく以上、将来的にお客様が困らないよう、最大限の配慮をすることがデザイナーには求められます。
さらに、手描きのラフ画からデザインを進めても、同じモチーフを使えば意図せず似たデザインになる場合があります。そのため、ラフ画やスケッチも記録として残しておくことが重要です。
私のお客様の中には、ネイルサロンを経営されている方がいらっしゃいましたが、他社と屋号が重複しているという理由で、屋号変更を余儀なくされたケースがありました。ロゴデザインが似ている場合でも、同様の問題が発生する可能性があります。
そのような事態を防ぐためにも、他と重ならないオリジナルデザインを作ることが重要です。パリデザインサロンでは、こうしたオリジナルデザインの制作方法を学ぶことができます。
また、私自身が「FleurirDesign」を商標登録している経験から、ロゴや屋号の商標登録についてのご相談も承っています。どうぞお気軽にお問い合わせください。